sealer del sol (シーラーデルソル)

Guapo!WEBマガジン[グアッポ!]

vol.7

湘南ビーチFM のDJ として、20 年近くリスナーに愛されてきた竹下さん。湘南でのライフスタイルと、その魅力的なきらきらした笑顔について話しを伺いました。

湘南ビーチFM DJ竹下由起

Photo:殿木修司
構成/文:lica
インタビュー:斉藤みつき
Video:Shingo
まずは、現在されているお仕事についてお聞かせ下さい。

湘南ビーチFM というコミュニティFM 放送で、毎週日曜日の正午から午後6 時半までの放送をワンマンオペレーションでやっているのと、土曜日の夜10 時半から11 時までクラシックの番組を担当しています。私は大学でクラシックを専攻していたのですが、実はそんなに詳しくないので、それを逆手に取って「カジュアルな雰囲気で聞ける30 分番組」という趣旨でやっています。

湘南ビーチFM に携わり始めたきっかけは?

社長がニュースキャスターの木村太郎なんですが、社長の奥様と私の母が昔から友達だったということもありまして、今度葉山に新しくFM ができるんだということを聞いた時に、何でも良いからお手伝いさせて下さいと申し上げたのが一番最初のきっかけで、スタジオができる前、企画段階から携わらせていただいてます。

初めからしゃべる立場で仕事をされようと思っていたのですか?

初めはそんなつもりは全然なかったんです。ですが、始めたばかりでお金もないし、もちろん人もいないし、ワンマンオペレーションということで、全部自分でやらなければいけなかったのでやむなくしゃべることになりました。大きいところですと、ディレクターの方やAD の方、ミキサーをやる方や選曲される方がいらしたり、脚本を描く方や取材される方がいらして、それを結局全部一人でやっているわけなんです。相変わらず未だにお叱りをうけながら、だらだらと18年経ってしまいました(笑)。1993 年12 月3 日に開局しましたので、19 年目に入りますね。

自分のペースでやることにもう慣れてしまったので、分業したいなどとも特に思わず、このスタイルが楽ですね。最近はニュースとか天気予報をとってくれるアシスタントがようやく18 年目にして入ったんです。今までは、それもぜんぶ自分でやっていたので、だいぶ楽になりました。でも、日曜日のために集約してやっているというよりは、無理はしないようにしています。もともと嫌いなことはやらないし、好きなことしかやらないのがモットーなんです(笑)。そんな事でまかり通っているところが人間ダメになってきますけど(笑)。

生まれも育ちも湘南ということですが、それを意識されたことはありますか?

全然意識したことはないんですよ。今もインターネット放送をしているので、遠方から聴いて下さっている方から“湘南っぽいですね” とか“海っぽいですね”とかおっしゃっていただくんですが、何がそうなのかなぁなどとは考えたりします。一度、発信されている空気感が違うんじゃないという話になったことがあって、そうかなぁなんて思ったりしたんですけど、特別意識したことはないですね。
ただ、フリートークの中で、せっかくヨットハーバー内にスタジオがあることもあるので、海が見えて、山が見えて、とんびが飛んでいるのが見えて、人が水着で歩いているのが見えて、そういう自分にとっては当たり前のことを口にすることが、人にとっては新鮮なのかなぁと今は思ってます。ガラス張りなので全部見えるんですよ。そういうのって他ではなかなかないじゃないですか。スタジオがビルの中の一角だったりすることが多いから、せっかくだったらそういうのがあってもいいかなって。嵐が来ている時なんかはすごいですよ。潮がバーンと打ちつけたりして。それにしても放送時間の6 時間半というのはすごいと思いますよ。調べたら、成田からタイまで行ける時間だそうなんです。毎週エコノミー症候群みたい(笑)。でももうバッタバタなんで、終わりまであっという間ですけど。

竹下さんはスタンドアップパドルボード(※)というスポーツをされているそうですね?

たまたま私が親しくさせていただいている方がハワイに行って、その頃ブームになり始めていたスタンドアップパドルボードについて教えてくれたんです。今でこそやる人も増えてはきましたけど、当時まだそんなにメジャーでなかったこともあり、ゼロから始められるところも魅力でなんとなく始めたんです。設備がシンプルだったことも私にぴったりでした(笑)。

ウィンドサーフィンは設備が面倒なので…。続いている理由としては、逗子の海でできるっていることが一番ですね。サーフィンは逗子だと波が難しいでしょう。後は、やってみたら合っていたのか初回からすぐにできちゃったことも大きかったです。楽しみ方としては、波に乗るということよりツーリングするのが好きなので、反対に風がなくて波が立たない時を狙って、肌を焼きに行くんです(笑)。美白ケアしながら焼いてるんですけど。海に出るだけで最高に気持ちいいです。人と群れることが普段からあまり好きでないので、一人で、波の音しか聞こえなくてたまに魚が跳ねたり…という一人の空間を感じたいんです…。行く先については、その日によって今日は鎌倉の方にいってみようかしらとか、気分で選びます。

※サーフボードの上に立ったまま乗り、オールを使ってパドルするカヌー感覚のスポーツ。 サーフィンと比べ、目線が高いため、今までに見たことのない世界を体験できる。

竹下さんは、健康的な美しさが魅力ですよね。

来月またタイへ旅行に行くんですけど、きっとまた、私焼くのよ(笑)。私と夫とゲイの親友と三人で行く予定で、楽しみにしているんですけど。

やっぱり海は竹下さんにとって必須ですか?

やっぱり海がなくなったら恋しいと思うんでしょうから、私にとって必須なのかもしれませんね。都会に住もうとも一度も思ったことはないし、海とか山とか自然のものが身近にあるのがナチュラルというか。意識して思ったことはないですけど、そういうものなのかもしれません。もともと性格上、絶対なければならない、そうしなくてはいけない、みたいなことってないんですけどね。浮き草のように(笑)。

海に限らず山や川も好きなポイントがあるんですよ。誰もいなくて。滝登りできるようなところがあって。渓流みたいなところを歩くだけで気持ちが良いんです。それが遠く電車乗っていくところじゃなくて、それこそ自転車で行けるのですごく嬉しい。2 ~ 3 時間浅瀬のところを歩いて、鳥や蝉の声だけ聞こえて…。すごい良いところなんですよ。

自然というのは気持ちを癒してくれますが、仕事などからのオンオフの切り替えをしてくれる部分などはありますか?

もしかしたらあるのかもしれませんが、正直なところオンもオフも私の中ではないんです。仕事とプライベートの切り替えみたいなところも、ほとんど意識したことはないんですよね。

友人の方々とのお付き合いについてはいかがですか?

おかげさまで、ラジオの仕事をさせていただく中で交友関係はすごく広がりました。人生の先輩方から、すごく若い方まで。肩書き関係なくみんなで垣根なく雰囲気よく楽しんでというのが好きなんです。ただ、嫌いな人とは絶対に付き合えないし、良い顔もできない。だから、生き方が素敵だったり、人格的に尊敬できる方にいろんなところで出会えて本当に自分てツイてるなあ…と、人の縁に恵まれてるな…とよく思います。
これから、ずっと大切にしたいのは“笑ってる” ってことだと思うんですよね。困難も、ものすごく辛いことも実際にはありますが、どんなときでも笑いがあるってすごく幸せなことだと思うんです。だからいつでも笑っていたいし、それ以上に周りの人にも笑っていて欲しい。それが一番です。あくまで自然にね。自然にっていうのはすごく大事ですね。ラジオでも、自分が楽しまないとリスナーの方も楽しくないと思うので、ナチュラルに楽しみます。本当じゃないことは言いたくないし…。ある意味で計画性のないタイプなんです。夏休みの宿題できないナンバーワンな瞬発力の女で(笑)。普段も最初愛想で笑っていた人が、本当に笑顔になった瞬間、「よしっ」て思うんですよね。

なるほど。だから竹下さんの周りには人が集まってくるんでしょうね…。 話は変わりますが、スポーツをしている時、美容に関して気をつけていることは?

若い頃はそのまんまめちゃくちゃでしたけど、最近はやはり、日焼け止めをきちんと塗るようにしています。後は、パーソナルトレーナーさんにもついていただいていますね。アウトドアフィットネスクラブのビーチというところが葉山にあるんですけど、そこにいらっしゃる方たちもみんな女性でサーフィンをされたりする方が多いですね。トレーニングする時も、天気が良くて気持ちが良いからベランダでやろうとか、公園でやっちゃおうかなんていうことも多いです。本当に、ついつい太陽に吸い寄せられちゃうんですよね。光合成かというくらい。前世は植物!?ひまわり!?って思います(笑)。もうアイデンティティなんです。

写真右:ビーチグラスのハンドメイドキャンドルシェード
故佐久間洋之介さんの誘いをきっかけに制作し始め、はまったそう。無心で積み重ねていくのが魅力。きれいなビーチグラスのあるポイントは秘密だそう。
写真左:友人の方々のハンドメイドアクセサリー
作った方の顔が見えるジュエリーたち。その日身につけていたジュエリーもバックも名刺入れもみんな友人の方々のハンドメイド。

人生において大切なことのバランスを円グラフで教えて下さい。

「家族」「友人」「笑」

Profile
竹下 由起 Yuki Takeshita

湘南BeachFM DJ。
日曜12:00~18:30「Shonan Breeze」。

ブログ
http://yukibreeze.exblog.jp/


撮影協力 cafe manimani
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町堀内1039
海岸回り葉山行きバス森戸神社下車すぐ
TEL 046-876-2838
open 11:30 ~ 17:30(fri &sat 19:30)closed Mon-Tue